犬の目やには病気のサイン?目やにの原因や対処法について解説します!
2018/02/18
犬を飼っていると、目やにがたくさん出て気になるという方は少なくありません。特に室内犬に多いようですが、私もその一人です。
私はミニチュアダックスフンドのみらん(2005年生まれ/♀)と生活をしているのですが、昔はひどい目やにに悩まされていました。
「昔」と言ったのは、現在はかなり改善され、ほとんど気にならなくなったからです。今回は目やにの原因や病気について、またみらんがどのようにして改善したのかをご紹介させて頂きたいと思います。
同じように愛犬の目やにで悩んでいる飼い主さんの参考になれば幸いです!
スポンサードリンク
Contents
犬の目やに その原因とは?
犬の目やにの原因は下記のようなものがあります。
- 目にゴミ、ホコリ、毛などの異物が入る
- 空気の乾燥によって目が乾く
- 目の炎症や病気
目に異物が入り、涙が多く出て目やにになるのは特に心配することはなく、異物を取り除いてあげれば問題ありません。
また目の乾燥に関しては、空気が乾燥する冬場などに、適切な湿度(40%以上)を保つよう加湿器などを活用すれば改善されることが多いです。
しかし問題は、何かしらの炎症や病気で目やにが出ることがあるということです。飼い主さんはこれをしっかりと把握し、日々愛犬の状態をチェックしてあげましょう!
まず目やにの色をチェックしましょう!
目やににはさまざまな色があり、色によっては注意が必要です。あなたの愛犬の目やには何色ですか?
- 白色、こげ茶、黒色の目やに
- 黄色、緑色の目やに
白色、こげ茶、黒色の目やに
涙にタンパク質・脂質・ホコリ・砂などが混じり変色してこげ茶や黒色になります。これは普通の目やになので特に心配はありません。
ただし、何度拭いてもすぐに目やにが出てくる場合は、目の中にゴミや毛が入っていたり、炎症を起こしている可能性がありますので、普段からしっかりと観察してあげてください。
黄色、緑色の目やに
問題はこの色の目やにです。
黄色の目やにはウィルスや菌の感染で膿(うみ)になった状態で、結膜炎や角膜炎の可能性が高いです。また緑の目やには死滅したウィルスや菌が混ざっている状態です。
もし黄色や緑色の目やにが出た場合は、1日も早く病院へ行ってください!
目やにが原因で考えられる病気とは?
目やにが原因で考えられる病気はさまざまあります。言い換えると日々目やにをチェックしてあげることで、愛犬からのSOSをしっかり受け取ることが出来るのです。
角膜炎
目に刺激を与えてしまったことで起こる症状です。主な原因はシャンプーなどによる刺激、逆まつげ、ゴミなどが入ったり、痒くて自分でゴシゴシこすってしまうなどです。
愛犬がしきりに足で目をこすったり、辺りに擦り付けたりしている時は角膜炎の可能性を疑いましょう。
結膜炎
結膜炎も角膜炎と同じく目の炎症が原因で起きる症状です。結膜炎の大きな特徴は目が充血することで、目をショボショボさせたり、しきりにこすって充血している場合は要注意です。
ドライアイ
犬も人間と同じで、目が乾かないように涙で目の表面を保護しています。しかし、涙の量が減ってしまったり空気の乾燥などによって目が乾き、炎症が起きるのがドライアイです。
この場合、加湿器などで空気の乾燥を防いだり、点眼薬で目が乾かないようにしてあげましょう。
チェリーアイ(瞬膜腺脱出)
瞬膜腺(しゅんまくせん)という涙を作る部分が何らかの原因で切れてしまい外に飛び出すのがチェリーアイです。興奮した時などに瞬膜腺が外に飛び出し、痛みや充血を伴います。
遺伝性が強く、主にシーズー・ビーグル、コッカー・ペキニーズなどの小型犬や中型犬に多く見られます。
治療は外科手術が推奨されています。
白内障
眼球内にある水晶体が白く濁ることにより、視力の低下や失明の恐れがある病気です。原因は主に加齢や遺伝、外傷や糖尿病の合併症によって起こります。
緑内障
目の中には眼房水(がんぼうすい)という水が入っており、この水の圧力(眼圧)により目の硬さや大きさが保たれています。緑内障とは眼房水がたまりすぎて、眼圧が高くなり、激しい目の痛みや視覚障害を起こします。
症状としては、目やにが黄色くドロドロしたり、眼球が拡大(牛眼)するなどが挙げられます。
ぶどう膜炎
目に入ったウィルスや細菌が原因で、ぶどう膜という眼球を覆っている膜に炎症が起こる病気です。症状としては、目やにが大量に出たり、目が充血するなどが挙げられます。
目やにが出やすい犬種
体調や環境などにも左右されますが、一般的には目が大きくて鼻が短い小型犬は目やにが出やすいです。
- プードル
- ヨークシャーテリア
- チワワ
- シーズー
- マルチーズ
- パグ
などを飼われている方は特に目やにに注意してあげましょう。
目やにの予防について
目やにを放っておくと、犬自身のストレスになるだけではなく、ウィルスや細菌が入り、炎症やさまざまな病気を引き起こす可能性があります。
出来るだけ、目やにが出ないようにする、また目やにが出た場合はすぐに取ってあげるようにしましょう!
我が家の愛犬(みらん)はダックスフンドなのですが、目やにが多い方でした。しかし下記の対処をマメに行うことで目やにの量も減り、あまり目を掻いたりしなくなりました。
皆さんも是非参考にしてみてください。
① こまめに目やにを取ってあげる
目やにが出た場合は、出来るだけ早めに取ってあげましょう。目やには固く毛にへばりついていることが多いので、強引には取らずコットンに水やぬるま湯を含ませ、やさしく拭き取って下さい。
② 目の中に異物(特に毛)が入っていないかチェックする
目の中に毛などが入っていると、涙の量が増え、目やにも出やすくなります。何より犬が不快になりかわいそうですよね。(目をショボショボさせるのですぐ分かります)
小さな毛であれば、だいたいは涙で流れて自然に取れるのですが、何時間もショボショボさせるようであれば、点眼をさして毛を目じりに集めてからコットンや綿棒で取ってあげてください。
ここで注意してもらいたいのは、絶対に指やテッシュなどで直接目に触れないこと!安易に触れると目を傷つけてしまう可能性があります。
顔に毛が多い犬の場合は、予防として目の周りの毛をこまめにカットしてあげると良いでしょう。
③ 冬場は部屋をしっかりと加湿する
犬も人間と同じで、乾燥すると目が乾いてしまいます。目が乾くと炎症を起こしてしまうこともありますので、冬場の室内は出来るだけ湿度が低くならないよう加湿器などを活用してください。
我が家の場合は、湿度が40%程度になるよう、加湿器を使用して保湿を心がけています。乾燥を防ぐことで人間も風邪やインフルエンザを予防できるので、一石二鳥ですね(笑)
また点眼を指し、目が乾かないようにしてあげています。
④ シャンプーが目に入らないように気をつける
シャンプーの中に入っている化学成分が原因で炎症を起こすケースがありますので、シャンプーをしてあげる際は、目に入らないように十分注意します。
⑤ 部屋の中は出来るだけ清潔にする
部屋の中にゴミやホコリがたくさんあると、目に入ってしまうことも多くなります。特に布団や毛布は犬が顔を付ける場所です。洗ったり干すなどして、なるべくきれいな状態にしてあげます。
目のトラブル防止のためにみらんにしてあげていること
先ほどは、目やにを防ぐために環境面で気を付けていることを説明させてもらいましたが、その他でこの2年ほどずっと続けていることをご紹介させてもらいます。
目薬をさす
みらんは小さい頃から目やにが多い子でした。また10歳を過ぎた頃から左目が少し白く濁り、白内障の兆しが出始めました。
掛かり付けの獣医さんに相談し、点眼を処方してもらうことになりました。今もずっと続けています。
私が使っているのはライトクリーンという点眼で、主に犬専用の白内障進行防止剤です。1日2回に分けてさしています。
サプリメントを与える
みらんは目が大きいので負担も相当あるだろうと思い、目の健康のために何か良いサプリメントはないかと調べました。
そこで見つけたのが、DHCの「愛犬用ぱっちり」というサプリメントです。安くて体にも良さそうだったので一度試してみようと。そして気づけばこれも2年以上続けています(笑)
こちらはパッケージの裏側です。目の疲労・病気などに良いとされるアントシアニンが豊富に含まれています。
1日あたりの目安は5Kg未満(1粒)、5〜10Kg未満(2粒)、10〜20Kg未満(3粒)、20Kg以上(4粒)となっており、うちのみらんは1日2粒あげています。60粒入りなのでちょうど1ヶ月持つことになります。
1袋1,000円未満なので気軽に続けることができています!
中身はこんな感じです。ちょうどドッグフードと同じくらいの大きさで、チキン&ポーク風味のサプリメントです。
そのまま与えても良いのですが、みらんの場合は写真のように2粒をフードに混ぜて与えています。チキン&ポーク風味なので、全く問題なく食べてくれます。
点眼とサプリメントの効果もあってか、昔に比べて目やにや充血などのトラブルは劇的に減りました!もちろん日々の生活環境でも注意をしています。
白内障もほとんど進行しておらず、これからもずっと続けていこうと思っています!
最後に
あのウルウルした一途な瞳で愛犬に見つめられると1日の疲れなんて一瞬で吹き飛びますよね(^^)
その大切な瞳を、飼い主さんはしっかりと守ってあげましょう。おさらいですが、もし下記のような状況があればすぐにでも病院に連れて行ってくださいね!
- 目やにの量がずっと多い
- 涙がよく出る
- 目が充血している
- しきりに目を掻いている
- 緑色や黄色の目やにが出ている
それでは、これからも愛犬とともに素敵な『わんライフ』をお過ごし下さい!