安心・安全なドッグフードを選びましょう!【材料表示について解説】

      2018/02/18

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愛犬が毎日口にするもの、それはドッグフードですよね。

ドッグフードの中にはドライフードやウェットフードなどがありますが、今回はドライフードについて少しお話させてもらいたいと思います。

私はみらん(2005年生まれ/ミニチュアダックスフンド/♀)と一緒に生活しているのですが、高齢になってきたこともあり、これまで以上に健康に気を使わなくてはいけなくなりました。その中でも食事は一番重要なポイントだと思い、10歳の頃からは『安全』なドッグフードをあげるようにしています。

しかし、安全なドッグフードって一体何なんでしょうか・・・?

市販ドッグフードのパッケージを見ても良いことしか書いてないし、ネットで色々情報を見ても、色々な見解があり正直よく分かりません。

一方のサイトでは「おすすめ」となっていて、もう一方のサイトでは「危険」と書かれていたり・・・。もちろん根拠があっておすすめしているドッグフードであれば良いんですが、犬を飼っていない人が書いた記事なんかもあるので、正直なところ信用して良いものかと考えます。

なので、私は掛かり付けの獣医さんに聞いたり、ネット上で監修付きの情報を整理しました。

そこで気付いたのが、ドッグフードを商品名で選ぶのではなく、飼い主さんがしっかりと「原材料」を見て決める必要があるということでした。

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ドッグフードの原材料名を気にしたことはありますか?

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私達が普段口にするものにどんな原材料は使われているか見ますよね。アレルギーのある人は表示がないか?糖分・塩分が多くないか?油は使われている?などなど。

これと同じ感覚で、飼い主さんが責任を持って愛犬が口にする商品の原材料をまずは見るようにしましょう!

パッケージの表示義務

昔はドッグフードのパッケージに表示義務はありませんでしたが、平成22年12月に環境省により「ペットフード安全法」が施行され下記の表示が義務付けられました。

  • 名称
  • 原材料名
  • 賞味期限
  • 製造業者等の名称及び住所
  • 原産国名

■参考 環境省_ペットフード安全法の概要 [動物の愛護と適切な管理]

今では当たり前に感じますが、以前は義務ではなかったことに驚きです。。。

この法律が成立した背景には、平成19年3月にアメリカでメラミンという有害物質が混入したペットフードが原因で多数の動物が死亡し、同年6月にそのメラミンが混入したペットフードが日本で輸入販売されていたことが判明し、動物愛護の観点から規制強化が進められました。

名称

そのペットフードは犬用なのか猫用なのか、どんな動物のペットフードなのかを表記する必要があります。

原材料名

使用量の多いものから順に表記する必要があります。(人間の食べ物と同じですね)また、添加物などの表記も必ず行います。後ほど解説しますが、一番最初に肉類表示のあるものが犬にとっては理想的です。

賞味期限

ペットが安全に食べられる期間を表記する必要があります。

製造業者等の名称及び住所

そのペットフードを製造した事業所名、作った会社の住所を表記します。

原産国名

ペットフードを最後に加工した国を表記します。

注意が必要な原材料とは?

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原材料表記を確認する必要がある!ということは分かりましたが、では実際どんな表記に気をつければよいのでしょうか?まずは注意が必要な原材料名から説明します。

4Dミート

4Dミートとはアメリカの食肉ランクのことで

  • Dead(死んだ動物の肉)
  • Dying(死にかけの動物の肉)
  • Diseased(病気の動物の肉)
  • Disabled(障害のある動物の肉)

これらを使用した肉のことを指します。・・・全てアウトですよね。人間が食べることはまずないと思いますが、驚くことにこれがペットフード用として普通に使用されるケースがとても多いんです!

代表的なもので言うと、ミートミール・チキンミール・ポークミールなど「○○ミール」と書かれている原材料です。この記載があるフードはかなり疑った方がよいです。

この「○○ミール」とは、食肉として利用する部分を除き、残ったクズ肉や、骨、内蔵、血液、またクチバシ、トサカ、羽、糞尿などを乾燥させ粉末加工したものです。ペットフードのコストを下げるためにこのような原材料が使われているのです。

○○ミール=4Dミートという訳ではありませんが、このような何が含まれているか分からないミールという原材料が入ったペットフードは避けるに越したことはありません。

穀類

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犬はオオカミの血統を引いているため、生粋の肉食動物です。肉食動物にとって一番必要なエネルギー源は肉や魚、つまり動物性たんぱく質です。それ以外のものは基本的に食べなくても問題ありません。

穀類とは、トウモロコシ・大麦・小麦・大豆などを指し、これらは植物性たんぱく質となります。犬は植物性たんぱく質を上手く消化することができないので、出来るだけ避けたほうが良いです。

○○等/○○他

原材料名はなるべく、「具体的な記載」があるものを選ぶようにしましょう。もしあなたが食べる食品の原材料表示に○○等や○○他などの記載があったとしたら、「何が入っているの?」と不安でまず食べないですよね。

特にペットフードの場合、このような曖昧な記載は危険な原材料が使われている可能性が高いので注意しましょう。

保存料・酸化防止剤

ペットフードは保存食品なので、カビを防ぎ日持ちさせるためにはどうしても保存料が必要です。出来るだけ人工のものではなく、天然由来の保存料・酸化防止剤が使用されているものを選びましょう。

安心できる原材料とは?

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ここまでは注意が必要な表示について説明しましたが、ではどのような原材料表示なら安心出来るのでしょうか?一つずつ解説していきます。

鶏肉・七面鳥・サーモンなど具体的な肉の記載

○○ミールという表示ではなく、具体的に何の肉を使っているか記載しているものを選びましょう。またどれ位の割合で入っているかの表示があるとさらに良いですね。

グレインフリー(穀物不使用)

穀類は安価でかさ増しができるため、多くのペットフードで使用されています。しかし先ほど説明した通り、犬は穀類を上手く消化できないし、そもそも犬にとって必須の栄養素ではありません。なるべく穀類表示のないペットフードを選ぶようにしましょう。

アミノ酸・ビタミン・ミネラル

アミノ酸、ビタミン、ミネラルは栄養の元です。不足するとさまざまな症状を招きやすくするため、これら全て入っているペットフードが理想的です。

【主なアミノ酸】

  • メチオニン
  • タウリン

【主なビタミン】

  • ビタミンA・E・K・B1・B2・B6・B12
  • 葉酸
  • ナイアシン
  • ビオチン

【主なミネラル】

  • 炭酸カルシウム
  • リン酸カルシウム
  • 塩化ナトリウム
  • 炭酸亜鉛

天然の保存料・酸化防止剤

保存料・酸化防止剤は、ペットフードを長持ちさせるためにはどうしても必要です。先ほど人工のものではなく、自然由来のものを選ぶようにすると説明しましたが、具体的には下記を参考に確認してみてください。

【例】 人工の保存料・酸化防止剤

  • BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
  • BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
  • エトキシキン

【例】 天然の保存料・酸化防止剤 例

  • アスコルビン酸
  • トコフェロール
  • ミックストコフェロール
  • ローズマリー抽出物

犬に一番必要なのは『動物性タンパク質』

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犬はオオカミの血統を引く肉食動物です。そのため、一番多く摂取しなければいけないのが動物性タンパク質です。

ここ最近、犬に野菜や果物など体に良さそうなものを与えるようになってきていますが、やはりパワーの源は肉です!肉を喰らうことなんです!!

原材料名表示は使用量の多いものから記載していますので、必ず1番目に肉や魚の表示があるものを選びましょう。全原材料の半分以上が肉というものならさらに良いでしょう!

最後に

まずは、現在あなたが愛犬に与えているドッグフードの表示を、今回の説明と照らし合わしながら確認してみてください。全てこの通りになっていなくても良いと思いますが(実際に我が家のみらんも10年ほど良くないドッグフードを与えていましたが、大きな病気は一度もありませんでした)、万が一のことを考えると出来るだけ安全なドッグフードを与えたいですよね!

犬にとって安心・安全なドッグフードを見分けるポイントは、「自分が食べるとすればどうか?」ということだと個人的には思っています。愛犬には健康で少しでも長く生きてほしい、これは全ての飼い主さんの想いです。そのためにやれることは全てやってあげたいですよね!

最近、高価なドッグフードがたくさん出回っていますが、値段が高いのにはそれなりの理由があります。ミールではなく確かな肉を使用している、穀類を使用しない、高い栄養素を保っている、人工保存料を使用しない、などどうしてもコストが掛かってしまうのです。また賞味期限が短いのも特徴です。

高ければ良いというわけではありませんが、やはり犬にとって良いものが使用されているのも事実です。いくつか我が家のみらんにも与えてみたドッグフードなどをまとめていますので、こちらも是非参考にしてみてくださいね!

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ではでは、愛犬とともに素敵な『わんライフ』をお過ごし下さい!

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