犬にキャベツやレタスなどを食べさせてもOK??【野菜編】
2018/02/18
記事を読んでいただく前に伝えたいこと
我が家のみらん(ミニチュアダックスフンド♀)は10歳を超えますが、これまでほとんど大きな病気はありませんでした。食に当たったこともなく(誤飲で吐いてしまったことは何度かありますが)、今も元気いっぱいで過ごしています。
みらんの健康の秘訣は人間が食べるものは出来るだけ与えない!これを続けてきたからだと思います。最近は犬に必要な栄養がしっかり採れるドッグフードがたくさんありますし、犬は同じ味で飽きるといったことはありませんので、基本的に毎日同じドッグフードで全く問題ないのです。出来れば人間が食べるものは与えないようにする、これが犬の健康にとって一番良いことなのかも知れません。
それでもうっかり落としてしまって食べられたり、かわいい目でジッと見つめられてついつい与えてしまうことってありますよね?今回は犬が食べてもOKな野菜、絶対にNGな野菜をまとめました。特に絶対NGな野菜はしっかり覚えておきましょう!
※犬が持っているアレルギーや個体差によってはNGな野菜もありますので注意して下さい
Contents
犬が食べてもOKな野菜
基本的に以下の野菜は生でも加熱しても安心して与えて良いものです。ただしどの野菜にも一長一短はありますので愛犬の体質など十分考慮して与えるようにしましょう。また与えすぎはよくないので、10g〜20gくらいを目安にしてください。
キャベツ
キャベツはビタミンを豊富に含んでおり、傷ついた胃粘膜を修復する作用があります。出来れば加熱させてから与えるのがベストですが、春キャベツなど柔らかいものであれば生でも大丈夫です。加熱する際は人肌程度まで冷ましてから与えるようにしましょう。但し与えすぎると胃腸の調子を崩してしまいますので注意が必要です。
レタス
レタスはビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。また水分も多く含んでいるため、あまり水を飲まない犬にはうってつけの野菜です。生で与えても全く問題ありません。犬に与える野菜の中で一番安心できるのがこのレタスでしょう。
きゅうり
夏野菜の代表格であるきゅうりはビタミンC、βカロテン、カリウムを豊富に含んでいます。レタス同様にほとんどが水分でできているため、犬の水分補給にはもってこいの野菜です。もちろん生でも問題ありません。我が家のみらんもきゅうりが大好物で、家でそうめんを作るときなど、せっついてきますので、一応皮の部分を取って与えるようにしています。
大根
大根には食物繊維がたっぷり含まれているため整腸作用があります。犬のお腹の調子が悪いなぁというときには少し与えてみると良いでしょう。白い部分は生のまま与えても問題ありませんが、できれば細かく切ったりすりおろしてから与えるようにしましょう。
白菜
白菜はビタミンCを多く含んでいます。成分はキャベツに似ていますが、キャベツより低カロリーなので、肥満が気になる犬には最適な野菜でしょう。我が家ではお鍋をするときなどに少しだけあげるようにしています。
トマト
トマトにはリコピンが豊富に含まれていますので、抗酸化作用やがん予防になります。注意して欲しい点は葉や茎には毒性があり、また青いトマトにはソラニンという有害物質が含まれていますので、与えるのは真っ赤に熟したトマトの実の部分だけにしてください。あと果物アレルギーを持っている犬には与えないで下さいね。
パセリ
パセリには不溶性食物繊維が豊富に含まれていますので、便秘気味の犬にはおすすめの野菜です。与えるときは生のパセリをみじん切りにしていつものフードにふりかけてあげると良いでしょう。但し与えすぎると下痢などを起こす可能性がありますので注意してくださいね。
オクラ
オクラはぬるぬるしているので与えてはいけないイメージがありますが大丈夫です!このぬるぬる成分(ムチン)には解毒作用があり、内蔵の働きを助けます。基本的には生のものを細かく切って与えて下さい。
加熱処理すればOKな野菜
生のまま与えるのはNGだけど、加熱すれば大丈夫な野菜もあります。このとき注意して欲しいのは、加熱した野菜は必ず常温まで冷ましてから与えてるようにしてくださいね!
にんじん
にんじんにはβカロテンが豊富に含まれており、食べ過ぎると肝臓などに蓄積してしまうのであまりよくありません。また消化しにくい野菜ですので、しっかり茹でて柔らかくなってから与えるようにしましょう。
さつまいも
さつまいもにはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。加熱をすれば皮ごと与えてもOKです。さつまいもは甘いので犬がとっても喜ぶ野菜なのですが、糖分を多く含んでおり肥満になりやすいので与え過ぎには注意しましょう。
じゃがいも
じゃがいもにはビタミンが豊富に含まれています。またほとんどがでんぷん質ですが低カロリー。注意したいのはトマトと同じように茎や芽にソラニンという有害物質を含んでいますので、与える際は必ず取り除いてあげましょう。
かぼちゃ
かぼちゃにはビタミンが豊富に含まれています。食物繊維も多いので与えすぎると下痢などを起こす可能性があります。与える際は必ず種とワタを取り除いてから茹でて、小さく切ってからあげましょう。かぼちゃは犬用のケーキやクッキーなどにもよく使われていますよね!
ほうれん草
ほうれん草はβカロテンを豊富に含んでいますので基本的には体に良い野菜です。ただしシュウ酸という成分が含まれており、これは尿管結石などを引き起こす可能性があります。シュウ酸は熱に弱い性質がありますので与える際は必ず加熱してからにしましょう。
ピーマン
ピーマンにはビタミンCが豊富に含まれています。ただしソラニンという有害物質も含まれているため、薄皮を向いてしっかりと茹でてから与えるようにしましょう。過剰摂取すると肝臓などに蓄積してしまうので、与え過ぎには注意が必要です。
もやし
もやしはほぼ水分と食物繊維で出来ています。食物繊維が多すぎるため消化しにくい野菜なので、豆の部分までしっかり熱を通して細かく刻んでから与えるようにしましょう。
ブロッコリー
ブロッコリーにはビタミンCが豊富に含まれており、血液をサラサラにする効果があります。食物繊維も多く含んでいるので与え過ぎには注意してください。またブロッコリーもほうれん草と同じくシュウ酸が含まれていますので必ず茹でてから細かく刻んで与えるようにしましょう。
犬が絶対食べてはいけない野菜
今回の一番大事なポイントです。ここは飼い主さんに必ず覚えてもらいたいところです!!少しくらいなら大丈夫と思っても、犬の体質・耐性によっては取り返しの付かないことにもなりかねません。。。
ネギ・玉ねぎ
ネギ類には、犬の赤血球を破壊してしまう硫化アリルという成分が含まれています。これを摂取することで貧血や血尿を引き起こし、特に子犬やシニア犬の場合は命の危険にさらされることもあります。人間にとっては体に良い野菜ですが犬にとっては中毒性の高い野菜であることをしっかり覚えておきましょう。
またこれらを直接食べなくても、例えば鍋の中でネギと一緒に煮込んだ白菜を与えたとしても悪影響を及ぼしますし、冷蔵庫の中でネギ類と隣合わせに置いていた食べ物でも悪影響を及ぼします。ネギ類は犬にとって『百害あって一利なし』なのです。
ニラ
ニラも分類的にはネギ類となり硫化アリルが含まれているので、これも犬にとっては非常に中毒性が高い野菜です。絶対に与えないようにしましょう!
アボカド
アボカドにはペルジンという成分が含まれており、犬にとっては中毒性のある非常に危険な野菜です。症状として下痢や嘔吐、胃腸の炎症、最悪の場合は命の危険にさらされることもあります。アボカドは乾燥フードや犬のおやつなどに使われるケースもありますが、万が一のためにも与えないに越したことはないでしょう。
その他
上記以外にも、ニンニク・ナス・銀杏・きのこ類など犬が食べてはいけない野菜があります。これらには十分注意をして、もし与えてしまったあとに犬の調子が悪くなったらすぐに掛かり付けの病院で診てもらうようにしてください!
今回のまとめ
自身でまとめてみて感じたことは、犬にとって100%大丈夫な野菜がとても少ないということです。(レタスや白菜くらい?)確かに加熱したり与える量を気をつければ大丈夫という野菜も多くありましたが、もし勘違いして与えてしまったらどうでしょうか?
そういうことを考えると、個人的には人間の食べ物はあまり与えない方が良いのでは!?と思ってしまいます。なのでこれからも野菜は出来るだけ与えず、栄養がしっかりまかなえる専用のフードをあげ続けていこうと思いました。
これからも愛犬との素敵な『わんライフ』をお過ごし下さい!
【最後に】 私がおすすめするドッグフード
前述したように、我が家のみらんにはほとんど人間の食べるものを与えていません。そのため犬に必要な栄養素が入ったドッグフードの研究には余念がないです(笑)今のイチオシは『カナガンドッグフード』です。市販のドッグフードと比べて少し高いですが、豊富な栄養素はもちろん、着色料や添加物が入っていないため安心して与えられます。実際に愛犬みらんにあげ続けているのですが、食いつきもよく気に入っています!